近年乳がんは増加の一途をたどっており、女性のがんの中で罹患率が一番高く、20人に1人はかかるといわれています。現在、年間約50,000人の女性が乳がんと診断され、10,000人以上の女性が亡くなっています。乳がんの早期発見には自己触診が重要ですが、医師による視・触診でも早期の乳がんの全てを発見することはできません。視・触診に加え、乳房超音波検査やマンモグラフィの画像診断を定期的に受けることで、早期乳がんを発見することができます。乳がんの罹患率は30歳代から高くなり始め、40歳代後半にピークとなるので、30歳代から画像による検査(乳房超音波検査・マンモグラフィ)を受けましょう。
ゼリーを塗った乳房に超音波を出す器具を当て、返ってくる音波を画像化します。超音波は手に触れないしこりを見つけ出すことができ、腫瘍を形成するタイプのがんの発見に優れています。また30~40歳代の方は、マンモグラフィでは乳腺組織が白く写るため、同じように写るがんを見逃す可能性もあり、超音波検査と併用することで補うことができます。放射線を避けたい妊娠中の方、若年の方、強い乳腺症などで良好な撮影ができない方に超音波検査は適しています。

乳がんや、しこりとして触れないごく早期の乳がんも発見できます。プラスチック板で乳房を片方ずつはさみ、平らに圧迫した状態(約4~5cm)で2方向レントゲン撮影をします。この圧迫により乳房内部を鮮明に写しだすことができ、腫瘍を形成しないタイプのがんの発見に優れています。圧迫される時間は数十秒ですが、その際多少の痛みを感じる人もいます。生理前1週間を避けると痛みは少ないようです。
視診・触診だけではダメですか?
視・触診で早期(2cm以下)に発見できれば、約90%の方が治療で治っています。しかし視・触診のみでは早期の乳がんを十分に発見することはできないので、おすすめできません。
超音波検査とマンモグラフィ、どちらを受ければよいでしょうか?
超音波検査、マンモグラフィは、それぞれに発見しやすいタイプの乳がんがあるので、2つの検査を併用することが理想です。どちらか一方のみでは発見されない場合もあります。日本人女性の乳がん罹患率のピークは40歳代です。また、血縁者に乳がん既往歴のある方、出産の経験がない方は2つの検査を併用することをおすすめします。
どちらかにしたいのですが?
40歳未満の方には超音波検査、40歳から閉経前の50歳代の方には超音波検査とマンモグラフィを毎年交互に受けることをおすすめします。また、閉経後の50歳以上の方はマンモグラフィをおすすめします。
マンモグラフィは痛いですか?
生理が始まる直前は、女性ホルモンの影響で痛みを感じる場合もありますが、当センターでは、女性レントゲン技師が様子をみながら徐々に圧迫を行いますのでご安心ください。
どのくらいの頻度で受ければよいですか?
進行の早いがんの場合、2年に1度の検査では不十分です。年に1度、検査を受けることが理想的です。
いつ検査を受ければよいですか?
閉経前の方は女性ホルモンの影響を受けますので、生理終了後の2~3日が最適といわれています。










