エネルギー消費量を増やして、脂肪分解に大きな役目を果たすβ3アドレナリン受容体。この働きが低下すると、太りやすくなります。日本人の場合、遺伝的にこの働きが低下している人が、欧米人に比べて2~5倍多いといわれています。
脂肪細胞には“褐色脂肪細胞”と“白色脂肪細胞”があります。褐色脂肪細胞はエネルギーの消費に関与していますが、その働きが低下すると脂肪が蓄積しやすくなります。また、エネルギーの貯蔵にかかわる白色脂肪細胞が増えすぎると、肥満体質になります。
肥満体質にかかわる白色脂肪細胞は、一生で3度([1]母体内の9ヶ月ころ、[2]生後1年間、[3]思春期)増加します。この時期に栄養を取りすぎると白色脂肪細胞が増え、肥満体質になります。一度つくられた白色脂肪細胞は、減少することはありません。
肥満とは、余分なエネルギーが脂肪として蓄積された状態のこと。満腹感が得られないと、食べ過ぎることになります。
1. 早食い
食事をとりはじめると血糖値が上がり、満腹中枢を刺激して満腹感が得られます。ただし血糖値はゆっくり上がります。早食いをすると、満腹を感じたときにはすでに、食べ過ぎてしまっているのです。
2. 血糖値のシグナル
満腹中枢へシグナルを送る血糖値。その限界値が高く設定されていると、過食につながります。つまり、日頃食べ過ぎて血糖値が上がったままだと満腹中枢が鈍くなり、さらに過食することになるのです。
3. インスリンの分泌過剰
肥満になると、インスリンの分泌過剰が起こります。インスリンは摂食中枢を刺激し、空腹感を感じさせますが、インスリン分泌が過剰になると、必要以上に空腹感を感じ、過食につながるのです。
4. レプチン遺伝子の変異
体脂肪から分泌されるレプチンは、満腹シグナルを送ることが知られています。レプチン遺伝子やレプチン受容体に変異があると、満腹シグナルが正常に送られなくなるため、過食になる可能性があります。
欠食やかため食いをすると、食事で消費されるエネルギーが少なくなります。特に朝食を抜くと、昼食以降でとった栄養の吸収・蓄積が促進されます。また、夜は交感神経よりも副交感神経が優位に働くため、栄養分の吸収・蓄積が昼間よりも進みます。肥満防止のためにも欠食、かため食いや夜食を慎みましょう。








